陽成天皇、筑波嶺の~。狂気の天皇

今回は陽成天皇です。
怖いです。
恐ろしいです。

筑波嶺(つくばね)の 峰よりおつるみなの川
恋ぞ積もりて 淵となりぬる

筑波山の峰から流れ落ちる男女川(みなのがわ)の水が
少しずつ溜まってやがて淵となるように
私の恋心も積もり積もって淵になったよ

陽成天皇
9歳から17歳まで天皇として即位

ところが藤原基経に引きずり降ろされる。

光孝天皇に譲りなさい

というのには訳がある

サディスティックな行動を重ねる

犬と猿を殺しあわせて見物するとか
女中を琴の糸で吊るすとか

果ては、宮中殺人事件が起きるとその犯人ではないかと疑われる

そんな人に天皇やっててもらっては困りますって。

一応、表向きは病気でという事になってますが
なんと言っても、長生き
退位後陽成院として82才まで生きた。
上皇として65年というのは記録なんだって

歌に戻って
歌に戻りましょう
筑波山は男体山女体山があり、
そこから流れ出る川が、男女川(みなのがわ)としてひとつになる
これは、歌の格好の材料です。
色んな歌に使われます。

早い話が、あなたを思う気持ちが積もり積もってもう耐えられません。
かなりストレートな恋の表現。
短歌ってそこに何を足すかで、深みと味わいを持たせるという芸術ですね

山と川の意味するところをくっつけて
短い歌をストーリーにする

あれれって思いません?。

狂気の天皇がこんな歌を歌う。

実はその相手がとても不思議。

譲位させられた相手の光孝天皇の娘
光孝天皇の娘綏子(すいし)内親王
普通なら恨みそうなもんですね

そして、もっと不思議な事が。
なんと、この歌を送られた綏子(すいし)内親王は
陽成天皇と結婚する。

プロポーズ成功の歌。

ほんとに狂気の天皇なら、奥さんになりますかね

奇行・乱行の様子が書かれているのは正史「三代実録」
その後の「愚管抄」「神皇正統記」にもあるんだけど
いずれにしても藤原基経側の書いたもの

なんか怪しくないですか

索引はこちら
[百人一首]シリーズはこちら(少し下げてね)

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