[仏像の見分け方]金剛力士 阿吽形

仏像の見分け方シリーズ
今回は、金剛力士です。

別名、仁王様

金剛力士
金剛力士とは、金剛杵(こんごうしょ)を持ったものという意味です。
金剛杵とは要するに武器なんですが、こんないわれがあります。

金剛杵
インドラ(帝釈天)は、敵を倒すため、ブラフマー(梵天)に相談した。

ダディーチャという偉大な聖仙に骨を下さいと頼めば、自分の骨をくれるから、
その骨でヴァジュラ(金剛杵)を造ればいいよ。

ダディーチャのところに行って、
そんなこと言われたんだけどどうかな

いいよ
と息を引き取った。

で、その骨で手先が器用な、トゥヴァシュトリ(工巧神)に頼んで
金剛杵を作ってもらい、見事目的を達成。

なんともすごい展開です。
金剛杵は色んな種類があるんだけど
有名なのは
独鈷杵(どっこしょ)三鈷杵(さんこしょ)五鈷杵(ごこしょ)

どっこいしょ、はここから来ています(ウソ)
金剛夜叉明王の時も出てきましたね
[仏像の見分け方]金剛夜叉明王

釈迦如来の守護神
それも、倶生神(ぐしょうしん)という位置付け
倶生神とは、護るべき相手と一緒に産まれ両肩に乗って一生護り続ける

最初は金剛力士は一人だったんだけど
両肩に乗らないといけないし。
寺で、護るとなるとやっぱり門のところ。
門だと2人は欲しいよねってことで二人に分化した。
阿吽(あうん)ですね。
二人になったから仁王様。

阿吽
阿吽に関しては、「ん」の話でいっぱい説明しました
「ん」がなかった。続きの続き。空海のチャレンジ
あ と ん はサンスクリット語で初めの音と終わりの音
たまたま、日本の五十音と一緒だったんですね。
中国には「ん」の漢字はない。
「吽」というのはサンスクリット語の「ン」を説明するときだけに使われる便宜的な漢字です。

宇宙は阿で始まって吽で終わる
阿吽はその全てということになります。
狛犬もそうですね。

見分け方
これは簡単
門のところに大概居ます。
筋肉隆々
最初は武将形で服来ていたんですが
ここまで立派に鍛えていると何かにつけて筋肉を見せたくなるのが人情ってもんです。
なかやまきんに君と一緒ですね。

向かって右が阿形で左が吽形
たまに逆もありますが
金剛杵を持っていない時もあるんですが
持っているときは阿形が独鈷杵、吽形が五鈷杵ってことが多いかも。

仏像のかっこよさランキングでは堂々の一位ですね。
仏師の腕の見せ処です。
教科書でも出てきました、
運慶快慶

でも、いつも思うんですが
大体、どこでも前にアミアミが張られていて
綺麗に写真撮れないんですよね。
悔しい!
仁王様あるあるですね。

仁王様も思っているでしょうね
朝から晩まで気合い入れて、ずっとポーズ撮っているのに
また写真撮るのあきらめんのかいっ

抜群の体をしているので
ご利益は健康
良くしたい体の部分に紙つぶてを投げつけると
そこが調子よくなる

ゴミだらけになって大変だから
アミアミでカバーしたのかなあ
それを目的で来た人は、どうしてくれるの?
考えてほしいな





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