雪と言えば、老中土井利位

すごい雪でしたね
東京地方は、10年以上ぶりの大雪

♪ゆーきやこんこん あられやこんこん




雪と言えば何ですか?

でーこん的には、そりゃ土井利位に決まっとります。

江戸の理系力シリーズ

土井利位
どいとしつら 博物学者 1789~1848

この人すごいのなんの
三河刈谷藩主土井利徳の息子なんだけど、四男だから養子に出される。
とはいえ、古河藩(現在の茨城県古河市)の跡継ぎがいなかったので
じゃあそっち

極めて優秀だったので、幕府の役職としても、とんとん拍子に出世する
そして、あの大塩平八郎の乱が起き、
利位が見事に鎮圧する。

その功が買われ、京都所司代にそしてとうとう老中に

11代家斉が死んで、水野忠邦が天保の改革を始める
あの、評判悪い天保の改革です
最初は一緒に改革
でもだんだん路線の対立があらわになり袂を分かつ
反水野派となり、ついには水野忠邦を追いやって
自分が老中主座に

良いんじゃないでしょうか
素晴らしいんじゃないでしょうか

ちょっと待った、でーこん
雪はどうなった

そうでした


利位は、古河藩の藩政でも成果を出す。
その中心になったのが鷹見泉石(たかみせんせき)
土井の鷹見か鷹見の土井かと言われるほど厚い信頼を受ける

その泉石は、非常に頭が良く蘭学者としても知られ
ロシア語も堪能

殿
雪には結晶というものがあって、それはそれは美しいそうでございます
一度、観察されてみてはいかがでしょう。

そうか
お前がそれほど言うということは、たいそうに綺麗なものなのであろう

降り行く雪を捕まえて、虫眼鏡で覗いてみた
そこにあるのは水滴のみ
何度やっても結果は同じ
だんだん腹がたってきた

せんせきぃーー

でもここからがすごい
超多忙であるにも関わらず
長崎から取り寄せたオランダ製の顕微鏡で
手を変え品を変え観察を続ける

殿様の道楽の範疇ははるかに越え
いよいよ「雪華図説」という雪の結晶の図鑑を表した。

西洋では、雪を冷やした黒い布の上に受け、鏡に照らして観察するそうだ
しかし、私は、手から体温が伝わらないように、ピンセットで雪片を取り
予め冷たくしておいた黒の漆器の上に置いて観察した。

雪華図説では、精細な結晶図を86種もおさめている
図鑑としてまとめたのは、世界初

結晶が出来る理由や観察法、雪の効用等も書かれている

これはもう、完璧な優秀な学者さんですね。

のちに、オランダの自然科学者マルチネットという人が
雪の結晶の図を12枚書いたが
雪華図説の中にも存在している結晶だった

雪の結晶って世界共通なんですね

さらに、その後、「続雪華図説」で
97種類がプラスされた。

20年も研究を続けます

大流行
この雪の結晶の図が以外な展開を見せます。

ベストセラー作家、鈴木牧之(ぼくし)が
北越雪譜(ほくえつせっぷ)という本で
雪華図説の中の雪の結晶を転載

うわあ、綺麗なデザイン
雪ってこんな綺麗な形しているんだ

瞬く間に、「美しいデザイン」として広まり
浴衣の柄とかでブームになる

もともと実績のある老中なので
あの土井利位老中の雪の図柄ってことで
利位は雪の殿様
図柄は大炊模様(おおいもよう)
利位の官位が大炊頭だったところから来ています。

今でいうと、
菅官房長官が面白い小説を書いちゃって
直木賞取っちゃったくらいのインパクトでしょうか

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