浄土真宗の私なりの解釈

親鸞について2回に渡って書いてきました
親鸞がぶち破ったもの
親鸞は自虐ネタ

法然の浄土宗と親鸞の浄土真宗
どう違うんだろう
今、仏教の13宗派の中で、信者が一番多いのは、浄土真宗
どういう宗派の考え方なのか、とても気になります。
2回の親鸞の中で、また、法然の中でも書いてきましたが
今回、再度頭の整理の意味合いで
でーこんとしての解釈をしてみたいと思います。

救う
悟りの宗教だったはずの仏教を、救いの宗教に、その根本的な部分を変えてしまったと書きました。

キリスト教なんかでも、救う救われる、って言葉を使います。
なんか違和感あるなあと思っていました。
そのものぴったりの訳語がなかったのかな、と思います。

溺れている人を救う、というのともちょっとニュアンスが違うんじゃないかと。

頑張ることをやめて、楽になる
救う、は、楽になる

でーこん的解釈をすると、そういうことなんじゃないかと思います。

大きく変えたのは、自力本願から他力本願へ
この他力本願、という言葉も、現代ではあまり良い場面では使われません。

おいおい、そんな他力本願じゃなくって自分でもっと頑張れよ、みたいに。

他力って、自力の反対概念でしかないという気がします。
本来の他力って、阿弥陀様の力により救っていただこう、ってことだけど
そう言っちゃうとなんだか引っ掛かる

阿弥陀様の力により救っていただけると言っているのは
根拠として3つのお経があったから
仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)、仏説観無量寿経(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)、仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)

阿弥陀様が、
菩薩から如来になりたいと思います。
(如来は悟りを拓ききった人)
その為に誓いをたてましょう
南無阿弥陀仏と言っていただいた人は全て、極楽浄土にお連れします。
もし、この誓いが実践できなかったら、如来にならなくて結構です。

今も阿弥陀如来は如来だから、実践出来ているということ
頑張って修行しなくても、南無阿弥陀仏と言えば大丈夫です
というのが理論的根拠

不思議です。
引っ掛かります。

お釈迦様ではないんです。
仏教なのに、お釈迦様はどうしちゃったの?と思いますね
お釈迦様は、実在の人物だけど
実は、阿弥陀如来は実在の人物ではなく架空の人物。
史実ではなく、物語
極楽浄土という名の天国も架空のもの

3つのお経は、前に「仏説」と書いてあって
お釈迦様がおっしゃった事、という意味なんだけど
お釈迦様は、私が言ったことは文字として残すんじゃなく
口から口へと伝えていくように、と言い残して亡くなっている

内々では、忘れないように一応書いておこうか
と、備忘録的なものだけ。
釈迦入滅後、500年ぐらいたった頃から
やっぱり、ちゃんと書く事にしようよ
と言って出来上がったのがお経。
さっきの3つのお経に限らず
大乗仏教のお経と言われるものはことごとく、仏説と書いてあるんだけど
500年もたっていて、自信がないところを悟られないように、という趣旨。

何だよそんな怪しいもんなの?
って事になりそうだけど
要は内容なんじゃないかと思う。

ノアの箱舟なんて、フィクションの塊ですよね。

仏教って、釈迦自身が、私を唯一絶対のものと考えるな、と言っているのが良いところ。
おもちゃのレゴみたいなもんじゃないでしょうか
素材は提供しますよ。後は自分達で自由に形作ってね

むしろ、フィクションだととらわれるものがないから自由に発想できる
事実だと、それ以上にもそれ以下にもなりません。

真言宗なんかは、釈迦如来より大日如来だったりします。

浄土真宗は浄土宗をさらに進めて
お経にあったはずの、「南無阿弥陀仏と言ってくれさえすれば」すら不要にしちゃいます。
とても自由な発想です。
そもそも、極楽浄土に行ける
「南無阿弥陀仏」は感謝の言葉として口にする。

じゃあ、浄土真宗(浄土宗)の内容って何だろうとなると
楽になりましょう、って事だと思う。

努力することを否定はしないけど
ある程度頑張ったら、もう後はなるようになるさって。

全ての結果は自分のなせる技って
若いときは考えがちだけど
この年になると、あかんもんはあかんということが分かる。

ほとんどの事って相手のあることだからね
結局は自分の頑張りだけでは決められない。

相手が決めることは相手が決める
こんなにしてあげたんだから、がトラブルの元

ええんでないの、と
結果についてつべこべ言わない

死んだ後の、架空の極楽浄土にそんなに行きたかったとは思えないんですよ
親鸞がほんとに言いたかったのは
目先の事
肩の力を抜いたら楽になるよ、って事だった気がする。

索引はこちら
[名僧]シリーズはこちら(少し下げてね)

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