[大岡越前] 産業振興などの本格対応

[大岡越前] 江戸の経済再生
の続きです。

本格対応
物価を不当に操作するやからを見つけ出してとっちめる。
前回はそういう話でした。
これによって、物価を正常な状態に戻す。

ただ、需要と供給のバランスという本来の状態で考えて
なおかつ、物価が高いのです。

こうなると、本格対応が必要です。

需要を考えてみましょう。

江戸は世界の歴史からしても、とても特殊な町
参勤交代です。
1年交代で全国から大名の団体がどどっとやって来ます。
江戸に住民票を持たないゲストたちが、どどっと。
その人たちが、ガバッと消費してくれて、それで持っている町が江戸
江戸の町民たちからするとありがたくて、足を向けて寝れない訳ですが
この実力以上の需要が、物価高騰の原因です。

参勤交代という仕組みを維持するためには、
それに見合う供給を何とかするしかありません。

江戸は、家康が来るまでは、びっくりするくらい何もないただの平野
大岡越前の頃には100年は経っているもののまだまだ新参者

供給は、大阪に頼りっきりです。

江戸周辺でもがんがん商品を作って、供給を増やすのが本格対応

本来、大岡越前は、江戸町奉行です。
今で言うと東京都知事
江戸周辺となると、権限がありません。

今までの江戸町奉行が分かっていて手を出せなかったのは、ここに原因があります。

吉宗に

上様、
権限がないのですが・・

何?
お前らしくも無い
そんなつまらんことは気にせず、やりたいようにやれ
全てわしが責任を取る。

勘定奉行というのがいて、そこは担当しているはず
大岡越前は、町奉行でありながら
勘定奉行も兼ねちゃうという
常識はずれの人事

勘定奉行は解任されたわけじゃないから
同じ地域を対象に、勘定奉行が二人という異常事態
競争で成果をあげる必要があるので、今までの勘定だって必死になり、相乗効果。

いけいけ、越前
どんとゆけ

米は、逆に物価を押さえたいわけですから、野菜。
練馬大根、砂村のねぎ、茗荷谷に茗荷、・・
数々の名産品をどんどん奨励していきます。
野菜以外にも、野田の醤油だったり、流山の味醂だったり
作れ作れどんどん作れ

もちろん、言われて、
はい出来ました、ってほど簡単ではない。
灌漑用水をどうするか
優遇策や、
ノウハウの提供は?

やるべきことはいっぱいある

江戸日本橋小田原町(東京都中央区)の魚屋・佃屋半右衛門の1人息子、
青木昆陽(あおきこんよう)

学問が大好きな男がいるらしいという噂を聞き付け、大抜擢

ほれ
この幕府の書物全ての閲覧を許す。
その代わり、ひとつ課題を与える
江戸近郊で、いっぱい生産できて、誰でも簡単に作れ
飢饉にも強い作物を見つけてくれ。

・・・

お奉行様
良いものが見つかりました。

よっしゃ、それでいけ

まだ何も言っていないんですが
さつまいも、と言いまして

よっしゃ
必要な物があったら何でも言うがいい
全てを任したぞ

大阪
面白くないのが、大阪
今まで言いなりだったのにね。

大阪との関係にもメスを入れていくんですが
その辺は、シリーズの次回ね。

[人物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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