[人類]2 ホモサピエンスの世界大拡散

[人類]1 日本人はどこから来たのか
の続きです。

30万年前から10万年前に、我々の祖先「ホモサピエンス」が出現した。
おそらくそれはアフリカが起源
そこから、2つの事が起きた

人類の多様性が失われた
それまで、ユーラシア各地には、ジャワ原人、フローレス原人、ルソン原人、
ネアンデルタール人など多様な原人や旧人の集団がいて、賑やかだったが、
地球上の人類はホモサピエンス一色に塗り替えられる。

人類の分布域が劇的に広がった
原人や旧人たちは、アフリカとユーラシア大陸の中~低緯度地域に分布していた
この辺とこの辺の住みやすいところ、って感じ

ホモ・サピエンスはそれを大幅に越えて寒冷地や海洋島にも進出し、
やがて全世界に暮らすようになった

あら、こんなところにも。

世界各地で全く同じ特色を持ったホモサピエンスがポコポコっと出現したというのも
可能性が0とは言い切れないけど
やっぱりアフリカから長い時間をかけて移動したと見るのが順当でしょう

陸地なら分かります。
何世代もかけて、獲物を探しながら住む場所が少しずつ変わって行く。

海はそうはいかない。
一気に行き着かなければ、何世代にも渡って海の上で暮らせる訳がない。

太平洋の島々は結構最近になってからなので一旦置いておくとして
やっぱり謎なのは日本への移住
陸続きでは無かった3万8千年前に海を渡ってきている。

なんでまた

海を渡る技術を身に付けた一番早い時期は
日本への航海

それも、かなり強い海流をを横切る必要のある、高度な技術
海流に流されただけでは日本に着かないのだ。

遺跡
日本で発見された遺跡は3万8千年以降に急激に増加する
おそらく、それより以前には日本に人類はいなかったのだろう。
若干のホモサピエンスの人骨と、人類が作ったと思われる遺物が証拠となる

海岸線は今より、80m下がっているが
北海道は地続きであるものの、本州は海に囲まれている

ケナガマンモスの分布でも分かる
地続きである北海道までは、ケナガマンモスの骨は見つかっているが
本州には一切存在しない。
ホモサピエンスだけが、「意思を持って」海を渡ったとしか思えない。

ルート
渡ってきたルートとしては3つ
古い方から
対馬ルート
沖縄ルート
北海道ルート

シリーズの次回にそれぞれのルートについて考えていくことにします。

[科学]シリーズはこちら(少し下げてね)

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