千秋文庫で古地図を見た

次女からライン
リンク先を開いて見ると千秋文庫の古地図展の案内

千秋文庫?知らんなあ
場所を確認するとちょっと前に行った千代田区の、靖国神社の近く
あらま、つい近くまでは何度か行っているのに知らなかった

企画展だから、期限をちゃんと見てから行くんだよ

はーい、分かりました。

ってことで行って参りました。

千秋文庫
千秋文庫って秋田藩の藩主佐竹氏の代々の所蔵品を管理し
少しずつ公開するというもの

佐竹氏は、元々新羅三郎義光に始まるというから
あの八幡太郎義家の弟
名門中の名門
関が原で日和見的態度だったので、家康に石高を押さえられちゃったけど
それでも20万石はあるので、大大名

その藩主のコレクションだという事なので、興味津々

お願いしまーす。
写真は撮っても大丈夫ですか?

申し訳ないのですが、写真はお断りしています。

見始めて
うわあ、なんでなんで?
なんでこんなものが手に入ったの?ってものばかり
展示品目録は以下の通り

写真NGはとてもつらい
ああつらい

ネットで何とか近いものがないか調べて
目録1番の、「重訂 萬国絵図」と2「大日本国大絵図」と7「マテオリッチ萬国輿地図」を見つけました。

重訂 萬国絵図(山路諧孝(やまじゆきたか))



山路諧孝は、天文方。文政12年(1829年)に高橋景保のシーボルト事件による失脚に伴って
蕃書和解御用を引き継ぎ、蕃書調所が天文方から独立するまで務めたすごい人

前期の展示目録を見ると、高橋景保の「新訂 萬国絵図」があるじゃないですか
こちらもネットで調べるとこんな感じ

大日本国大絵図(石川流宣)

地図って、正確性を求める地図と、正確性は度外視して観光等の目的を分かりやすく見ていて楽しく表そうとする地図の2パターンある
後者のひとつがこれ

後者は、庶民に受ける
庶民は正確性って必要ないし、そもそも正確な地図を見たことがないから、何が正確かを知らない

なぜ、正確な地図を見たことがないかには理由がある
正確な地図は、幕府だけが内緒で作って、秘密にしているから。
伊能忠敬は幕府の命令で正確な地図を作成したけど
せっかくのあれだけ素晴らしい地図を幕府のごく一部の人以外見ていない。

正確な地図って一番は軍事目的だからです。
幕府が他の藩から攻められても、情報の格差があれば守れるし勝てるのです。

さっきの正確な世界地図も、幕府のお役所「天文方」で作られたものです。
もっと言うと、第二の伊能忠敬が幕府以外に所属して、正確な地図を作ったら逮捕されます。

シーボルトが日本地図を持ち出そうとして捕まり、日本を追放になったのも
そういう理由からです。

話を戻して庶民向けのこの地図
面白いなあと思ったのが、北の方に架空の国が書かれている
「唐韓」だったかなあ。
女性だけしかいない国で忘れちゃったけど何かが出来ちゃう夢の国
嘘書いて良いの?と思うけど
おそらくそんな国ないだろうと分かるレベルの嘘ならば
ほらとして楽しめる地図になるのでしょう。

マテオリッチ萬国輿地図

マテオリッチは数枚作っているようで、これはネットに上がっていたもので
私が見たのはもっとカラフルでした。

さっきのと同じように、架空の大陸が南半球に書かれています。

マテオリッチはイタリアの宣教師なんですが
中国にキリスト教を広めるため、中国に移住します。
この地図は、地名等が中国語の漢字で書かれています。

地図以外でも興味深いのが色々ありました。
ゴロウニン一行の絵
ああ、ロシアの人ってこんな感じだよな、と
特徴をよく捉えた絵でした。
やゆする感じじゃなく、かなり好意的な絵
ゴロウニン事件については、高田屋嘉兵衛は日本を救った男も読んでね

明治になって、秋田藩が版籍奉還したときの新政府に提出した宣言書もあった。

岩倉具視の書いた文書もありました。
読みやすい綺麗な字でした。

ウォーキングはまだまだ続きます。
続きは明日ね。

千秋文庫で古地図を見た」への2件のフィードバック

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