外交資料館に行って来ました
[外交]2 条約の改正に頑張る外務大臣たち
[外交]3 日清戦争は朝鮮の内乱?
の続きです
三国干渉
日清戦争に勝って、下関条約で以下の4点が決まります
1 清は朝鮮の独立を認める
⇒朝鮮はもともと独立国だが清との属国関係を解消するという意味。
2 日本が手に入れた領土:遼東(りょうとう)半島・台湾・澎湖(ぼうこ)諸島
⇒台湾総督府設置。初代総督に樺山資紀就任
3 賠償金:約2億両(テール)(当時の日本円で約3億1000万円)
4 清は新たに、沙市・重慶・蘇州・杭州の4港を開港する。
日本中は大喜び
ところが、そりゃまた何で?
という事態がおきます
三国干渉、すなわち、ロシア、ドイツ、フランスが、遼東(りょうとう)半島を中国に返せ、と言ってきたのです
ここで抵抗するとこの三国相手に戦争って事になりかねないので、渋々返します
中国って日本にも負けちゃうのね、と認識した列強各国が、中国におそいかかります
「中国さん、おたくの中のこれこれの都市、うちに期限付で貸してくんない?」
都市を貸すって何でしょうね
早い話が、期限付きの実質植民地、租借(そしゃく)と言います
中国分割
ありゃりゃ
日本が中国に返したはずの遼東半島の中の主要な都市、旅順と大連が
気づくとロシアの租借地になっているじゃありませんか
日本の中でのロシアに対する国民感情は最悪に。
もちろん、中国国民もおもしろくありません
勘弁してくれよ、あいつら
一部の中国国民が立ち上がります
義和団(ぎわだん)と名乗る人たちです
さらに義和団は清政府に働きかけます
ここは奮起して、戦争しようよ
君たちの言うことももっともね
よし、宣戦布告だ
北清事変です
この宣戦布告に対して、列強各国は一致団結して、立ち向かいます
8ヶ国の連合軍
イギリス、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、イタリア
そしてなぜか日本も加わる
この戦いで、連合軍の勝利
北京議定書で、中国はごめんなさい
北京議定書で連合軍内の日本は何ももらいませんでしたが
ロシアが実質的に満州を支配することになった
えええっ
いよいよ、ロシア憎し
ただやっぱり、ロシアは中国の比じゃない
味方が欲しい
やはりロシアがどんどん力を持ってくることを脅威に感じていたイギリスと手を組みます
日英同盟です
イギリスが助けてくれることになったら力強い
ロシアに日露戦争をしかけます
アメリカも応援してくれて、ロシアに互角に戦い
日本海海戦ではほぼ勝利をおさめます
とはいえ、日本ももう限界
一方のロシアはというと、第一次革命で、国内が混乱してきた
もうそろそろ戦争やめたい、ってところに
アメリカが手をさしのべてくれた
おふたりさん、私が仲介しますから、手打ちってことでどうでしょう
ハイハイ、乗ります乗ります
ポーツマス条約
なんと、日本が勝った、ってことになりました