在原行平、立ち別れ~、気骨のある堅実派

立ち別れ いなばの山の 峰におふる
まつとし聞かば 今帰り来む

別れて因幡に行く私だが、その稲葉山の峰にはえる松のように
「待つ」とみんなが言ってくれるのを聞いたら、
すぐ帰るからね

送別会で
在原行平は、在原業平のお兄さん
次回在原業平の予定なので、兄弟セットね

在原行平は、因幡の地に転勤が決まる
じゃあ、一杯行きますかって事で
送別会が開かれる
その時の歌がこれ

いつでも戻っておいでよ

嬉しいなあ、帰ってくるからね
って歌

因幡と往なば
松と待つが掛詞で
因幡は松の名所として名高いから

よう考えてあります。

在原行平という人
平城天皇の孫
父、阿保親王も皇子で場合によっては自分が天皇となってもおかしくない身分です。
でも、父は薬子の変に巻き込まれて阿保親王は失脚。
天皇の系統は嵯峨天皇(平城天皇の弟)に完全に移行します。
ややこしいことになりそう。
阿保親王は、皇位係争に巻き込まれないようことを恐れ、
在原氏を賜り、臣下となって生きる道を選びます。

超男前でプレイボーイな弟・業平と違ってとても堅実派
藤原氏でない人としては異例なほどの出世。
最終的には中納言になります。
藤原基経に意見するほどの気骨のある人だったようです。

猫返し
この歌の下の句
まつとし聞かば今帰り来む

猫がいなくなった時に、書いて置いておくと
帰ってくるまじないになるそうです
ぜひお試しあれ。

カルタとして
百人一首で読み上げる時は
マットシッカバ
となって、なんとなくコミカルなリズム
好きでしたね、この札

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