[百人一首]61 いにしへの~ はじめての大役

いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな

遠い昔の奈良の都の八重桜が
今日 京の九重(宮中)に咲き誇りました

伊勢大輔
伊勢大輔(いせのたいふ)は、お父さんもおじいちゃんも三十六歌仙という
名門の家柄

超豪華メンバーを揃えた、中宮彰子に仕えるメンバーの一員になる。
中宮彰子に仕える超豪華シリーズは今日で最終回となります。
でも、超豪華は次回まで続くんですけどね。

鑑賞
まだ新人だった頃
大きなイベントが発生。
僧都奈良から、八重桜が贈られるという。

受け取り役という名誉な大役
当然、紫式部の名前が上がります。

ところが紫式部

私は遠慮させていただきたいわ。
どうかしら
フレッシュな伊勢大輔さんにお願いしては

えええっ、わ私ですか?

他ならぬ、紫式部直々のご指名。
反対する人はいません。

噂を聞きつけた、中宮彰子の父親、最高権力者、藤原道長

ほお、君が受け取り役をやるそうじゃないか。
どうかね
せっかくの機会だ
歌でお返しをしてみては。
私も、君の作った歌が聞いてみたいものだ。

いらんこと言います
ただでさえ、胃がキリキリ。

見事!
見事ですね
歴史に残る名歌と言って良い。

古都(いにしえ)の奈良と
けふ(今日)の京都

奈良と
けふ(京都)

八重桜と九重。ここのえを宮中と読んで、京都の都。

相手を立てつつ、自分のところの栄華を自慢する。

一堂
おおおっ、とちょっとした騒ぎになった。

あまりの出来に
心配で心配で固唾を飲んで見守っていた
中宮彰子

感激しちゃって大興奮。

やんごとなきお方は、大興奮すると
歌を詠んじゃいます。

九重に におふを見れば 桜狩
重ねてきたる 春かとぞ 思ふ

宮中に桜が咲き匂って お花見のよう
春が二回来たみたい。

「伊勢大輔の歌に比べればいまいち」感をちゃんと出してるあたり
わきまえていらっしゃいます。

こういうの一番泣けます。
社会に出てまだ数年の、二人の娘の父親としては
もう他人事ではございません。

ようやった。
ゆうてみ 何でも買うたるで

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