玉川上水を繋げよう。その2

玉川上水を繋げよう。その1
の続きです。

電車

あっ、この向こうの方に見える橋。
ネットに写真が上がっていた、電車が通る橋かも

しばらく、「玉川上水を横切る電車」を写真におさめるべく、待つことに。

なかなか来ないなあ。

諦めるか

その先を歩いて行っていると

カーンカーンカーンカーン
踏切の音。

戻れーっ

頑張った割には、電車小さくて良く分かりませんでしたね。
タブレットのおまけカメラなんで、ズームとかすると思いきりぼやけます。

水喰土(みずくらいど)公園

一番来たかったのがここ
みずくらいど、と読みます。
ここで玉川上水は、大失敗します。

御茶ノ水にある水道博物館で、玉川上水に関わる映像を見たんだけど
試しに水を流したら、ある場所で、全ての水が吸い込まれていってしまう。
残念!今までの苦労が。

その場所がここなのか。感慨深いです。
水喰土(みずくらいど)とは、地中で化け物が大きく口を開けて待っているような
ものすごい表現ですね。


固い岩盤層がこの辺りだけ薄くて、吸い込まれちゃったんでしょう。

失敗ルートで掘った跡がここ

この地図を見るとそれほど大きくコースは変わっていない。
現実にこの場に立っても、成功ルートと失敗ルートの流れはすぐ近くなんだけど
標高が随分違う。
失敗ルートの方がむしろ蛇行しているので
成功ルートを最初に取れなかった強い理由があるんでしょう。
有力な地主さんの土地だったとか、とても権力を持った神社があったとか
人が足を踏み入れがたい森だったとか、そもそも山だったとか

成功ルートを探るためには、少し掘っては水を流してみるという地道な作業を行った筈
元々避けた理由があるところでそれをやるのは大変だったでしょうね。

まだ、なんか出ますか。

公園の手入れをしているおじさんが話しかけてきた。

私がタブレットで写真とったり色々しているので
ポケモンGOをやっていると思ったようです。

いえいえ、玉川上水を辿っていってましてね。

そうなんですか
(急に嬉しそう)

掘ったところご覧になりました?

はい、すごいですね

上から見ると良く分かるでしょう。

それからしばらく、玉川上水談義

こんなの、たった8ヶ月で掘っちゃったんですからねぇ

こういうおじさんと話するのが
実際にウォーキングしてその場に行かないと味わえない醍醐味です。

ここからは、最後まで、ほぼ川の横を緑道として通れます。

物凄い猛暑ではありましたが
そこそこ木陰にはなっていたので
思ったほど暑くはなく歩けました。

日光橋。かっこいいです。下の方に煉瓦も残っていました。

ちょっと段差があったり

拝島分水取水口

玉川上水は、江戸の人達だけではなく
途中の周辺地域の人達にとっても神の様な存在。
うちの地域の方にも枝分かれさせて欲しいというのは当然
その内のひとつがこの拝島分水取水口です。

ようやくこの辺りで予定している距離の半分くらい
今日中に行けるか怪しくなってきた。

おっと、温泉があったぞ
汗びっちょりなんで本当はスッキリしたいし、
食事もまだ
こういうのを想定して、タオルも持ってきたんだけど
やっぱり、もうちょっと進んでからにしよう

私と同じ年齢くらいの夫婦がウォーキングしていて、ちょうどペースが会うようになった
私がちょっと早めのペースで歩くけど
ポイントポイントで写真撮ったりしていると、追い抜かれちゃう。
また、私が追い抜くけど、また追い抜かれ。

ちゃんと顔を見ていないけど、奥さんはきっと美人。
日焼けしないように腕になんか被せてます。
不細工だったらそんなことに気を使いませんからね。

良いよなあ
夫婦で玉川上水の脇をずうっと歩く
理想的な人生です。

じゃんけんして私が勝ったら
交換してくれないかなあ

途中、暗渠になりました。

反対側は綺麗な芝生が広がる広いゴルフ場でした

あっ、渋子だっ
素敵な笑顔だなあ

いかんいかん。幻覚を見ている場合じゃない。

橋の度にこういう案内があります。

この案内だと橋と橋の間が2cmくらいだけど、実際はどれだけ長いか。

途中、残堀川という川が横切ります。

いかん、玉川上水が無くなった。
残堀川に吸い込まれたのか
水喰川かっ
はい、大丈夫。現れました。

川の下を川が潜って横切る、サイフォン効果ってやつです。
勉強しております。

さあ、また分水です
源吾右衛門分水

左の丸こいのをぐいっと回すと門が開きます。

巴河岸跡(ともえがしあと)

江戸時代って、貴重な飲み水なので他の用途には使わなかったんだけど
明治になってから玉川上水は他の用途にも使われます。

実を言うと、この玉川上水のこの流れ
今も飲み水として使っているんです。
ゲゲッでしょ
大丈夫。

もう少し先の小平監視所というところで分岐し、水は地下を潜って、
東村山浄水場まで流れ
飲み水に大変身。
我々の地域は、東村山浄水場からの水道なので
私は今でも、玉川上水の水を飲んでいます。

要は、浄水という技術が明治になって出来たため
逆にちょっとぐらい汚れても大丈夫。
折角なので、船を往き来させて、舟運に使いましょう。
ということで、巴河岸跡は船着き場なんです。

金刀比羅山(こんぴらさん)
玉川上水のすぐ横に、山。
金刀比羅山です。
立川市唯一の山。
玉川上水を掘った土を盛り上げて出来ました。
金刀比羅神社と秋葉神社と浅間神社が勧請されています。

富士塚も兼ねていたんですね。
ここで理想の夫婦ともお別れです。


ここからも、そこそこありましたが
結局食事はコンビニでパンを買い
かじりながらひたすら歩きました。

玉川上水駅に、到着ーっ

今日は無茶苦茶歩きました。
ああ疲れた

おでかけマップ

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