庭園の石組

庭園シリーズは、石組になります

石の組合せで色んなものを表します。

須弥山
古代インドでは、世界の真ん中に須弥山(しゅみせん、しゃみせん)という、どでかい山があるとされていた。
インドの主たる宗教、バラモン教、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教は
その世界観を全て踏襲しています。

その頂点に住んでいるのが帝釈天です
[仏像の見分け方]帝釈天

この須弥山を石組で表現することがあります。

枯山水庭園では、中心に須弥山を象徴した背の高い石を立て、
周りに鉄囲山(てっちせん)と八つの海
すなわち「九山八海」(きゅうざんはちかい、くせんはっかい)を作ります。
いまいち明確じゃないんだけど、おそらく
真ん中に須弥山、その回りが海
その回りに海の水が溢れないよう、縁取った感じで山が取り囲み
その回りにまた海、山、海、山と繰り返し、一番外周が鉄囲山ということかなと

なかなか、それ全部を石組で表すのは大変だろうから
真ん中にでっかい石で、須弥山に見立て、回りを取り囲む感じだったら良いのかな

鹿苑寺(金閣寺)には、一つの石で、この世界を全て表しきった
「九山八海石」というのがあります。
金閣寺ともなるとやることが超越しています。

平泉の毛越寺(もうつうじ)の須弥山

補陀落山(ふだらくさん)
観音菩薩の住む山を補陀落山と言います。
仏像の見分け方。聖観世音菩薩(かんのんさま)

庶民の見方、仏像では一番人気の観音様だから
補陀落山だって石組したいですね

栗林公園(りつりんこうえん)の補陀落山

三尊石組
仏像の見分け方でも何度か三尊の話をしました。

水戸黄門に助さん格さんがいるように
お釈迦様にも、文殊菩薩と普賢菩薩
薬師如来には、日光菩薩と月光菩薩
阿弥陀如来には、観音菩薩と勢至菩薩

一人じゃ寂しいから、という理由ですね

真ん中に大きい石、横に小さめの石をポンポンというのは
とてもおさまりが良い

せっかくだから、これは三尊ですよと
うん、納得。

特に浄土式庭園であれば
3つ石があれば、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩ということになります。

これは基本中の基本なのでいっぱい例があります。

外にも石組には、色んな意味付けがあるので、続きはまたね

索引はこちら
[庭園]シリーズはこちら(少し下げてね)


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庭園の石組」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 庭園の石組、続き | でーこんのあちこちコラム

  2. ピンバック: 庭園の飛石、敷石 | でーこんのあちこちコラム

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