[神社] 天神様の大出世

久しぶりに神社シリーズとまいりましょう。
八幡神社、稲荷神社をやりましたので、今度は天神様

菅原道真(すがわらのみちざね)
天神様と言えば、菅原道真ですね

神社って本当に不思議
神様を祀っているはずなのに、あれれなんで人間
柔軟性あるわあ

八幡神社も一番メインは応神天皇なので人間と言えば人間か

人間を祀る場合は二種類あります。
ひとつは、その人物がとても優秀で、あやかりたいとか
特に、特殊な力を持っているとか

応神天皇だったり、明治以降の神社には多い

もうひとつが、たたりを鎮めるというもの
菅原道真の天神様が代表で
あとは崇徳天皇の金比羅神社とか

平将門を祀った神社は両方の意味がある

菅原道真をおさらいする前に位階と職制をまとめておきましょう

位階は正一位(しょういちい)が最高位、次いで従一位(じゅういちい)、正二位、従二位と続く
五位以上が貴族。三位になると最高幹部である公卿(くぎょう)となり天皇の生活の場である清涼殿への昇殿が許された。
一方、職制は官僚のトップである太政官(だじょうかん)の長官は、上から太政大臣、左大臣、右大臣、内大臣
次官は、大納言(だいなごん)、中納言、参議となる

菅原道真はこちらも見てね
このたびは ぬさもとりあえず手向山 もみじのにしき かみのまにまに

菅原氏は、元は古代の豪族土師(はじ)氏
そこから分かれたのは8世紀終わりで、開祖は菅原古人(すがわらのふるひと)
従五位下と位は低かったが、遣唐使に従って唐に渡っている
学問に通じ、文章博士(もんじょうはかせ)になる
大学寮での漢文学や中国史の先生
さらに大学頭(だいがくのかみ)即ち、大学寮の長官にまでなった。

桓武天皇に儒学の講義もしている

その四男が清公(きよきみ)
父と同じく、文章博士から大学頭を歴任
唐にも行きました。
従三位で参議にまでなった。
お父さんより大出世ですね。

親子二代に渡る学問の専門家で
文章博士は菅原氏が独占となります。
門下生が続々と集まり、家の廊下に列をなしたため、
その一派が「菅原廊下」と呼ばれるようになります。

その四男是善(これよし)
お父さんと全く同じ、経緯を辿ります。

その三男が道真
ここで、さらにどーんと大出世になります。

四代続けての文章博士
実はこのあとも、ずーーっと菅原氏が文章博士
元号が改元されるとき、次の元号を決めるときは文章博士に諮問されて決めるので
日本のほとんどの元号は、菅原道真の子孫が決めた事になります。

今も菅原さんってすごく頭が良い
おそらく。きっとね。

菅原道真、代々頭が良いんだけど、特に群を抜いていた。
宇多天皇から大のお気に入り
何かと言えば、道真、道真

唐にまた行ってくれる?

それなんですけどね
最近、唐がかなり落ちぶれちゃったんです
往復の危険を考えるとここはすっぱり遣唐使は廃止しませんか

おお、そうか
道真の言うことに間違いはない
そうしよう、廃止じゃ。

従三位になり、中納言
お父さんを抜きましたね

そうこうしているうちに、大納言
おおっ

さらにさらに、正三位となって、右大臣にまで上り詰めた。
その次の年には従二位にまでなっちゃった。

何でもかんでも藤原氏という時代にあって
藤原氏以外でここまでトントン拍子は異例中の異例

藤原基経が早くに亡くなり、次の時平までの間の間隙を縫ったような感じ

ただ、そこまで急激だと、風当たりが強いのなんの

宇多天皇が醍醐天皇に譲位すると雲行きが怪しくなります。
宇多天皇はくれぐれも道真を重用するようにと条件をつけていたので
その後も継続はするんですが
醍醐天皇は実は宇多天皇のことが大嫌い。

そうこうしているうちに、藤原時平が力をつけてきます。

歌舞伎の超人気演目「菅原伝授手習鑑」では、藤原時平が超悪役となっているので
全て時平の陰謀で、となっていますが
おそらく事はそこまで単純ではなかったでしょう。

突然、太宰府へ左遷
そのまま、失意のうちに、太宰府で死んでしまいます。

ここからです。
なぜ、菅原道真が天神様になるのか
続きはシリーズの次回にね

[神社]シリーズはこちら(少し下げてね)

[神社] 天神様の大出世」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: [神社] 菅原道真が天神様と言われる訳 | でーこんのあちこちコラム

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  3. ピンバック: [神社] 天神が学問の神様になった理由 | でーこんのあちこちコラム

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