[植木等]8 スイスイスーダララッタ スラスラスイスイスイ

[植木等] 物語の始まり
[植木等]2 小学生が檀家を回ってお経
[植木等]3 いたんだねえ。あいつが
[植木等]4 コミックバンド?へえ、そう
[植木等]5 クレージーな猫たち完成
[植木等]6 青島幸男と言います。
[植木等]7 こりゃまた失礼致しました。
の続きです。

シャボン玉ホリデーに人気が出て
渡辺プロは黄金期を迎える

ザピーナッツ、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり
次に、梓みちよが売れて、沢田研二、布施明と続いていく。

よく集まってたね
そういう時、決まっていいアイディアを出すのは谷啓と青島幸男だった。
ハナはね、アイディアの方は全然駄目。
〝トイレで見る月、ウンの月〟とか、そういう馬鹿なことばっか言って茶々入れるだけなの

当時のマネージャーも言う
打ち合わせでは、ずっと腹抱えて笑っていただけです。
そんな楽しい打ち合わせだけなので、良い会社だなあ、と思っていました。

スーダラ節
昭和36(1961)年の初夏。渡辺家の居間で晋が植木に言った

あれを歌にしよう
お前がいつもやっている、スイスイスーダララッタ、つてやつ

植木は、ネクタイを新調すると、誉めてもらいたくて仕方ない。
たいがい誰かが、良いねって言ってくれるんだけど
誰も気づいてくれないときは
ネクタイを人の前でヒラヒラさせながら
スイスイスーダララッタってやっていた

作曲のデクさんが
スイスイスーダララッタ スラスラスイスイスイ↑
と、最後あげて良いかって聞くのよ
どうぞご勝手に、って言ったら
次はスイスイスーダララッタ スラスラスイスイスイ↓
と下げて良いかと
どうとでもせいって

本当に曲として出来上がって来たときは複雑な気持ちだった。

聞くと心が洗われるとか、勇気がわくとか、何か良い景色が浮かんで来るとか
そんなのが歌だと思ってましたからね。

あらかじめ、親父には言っておかないといけないだろう、って思って
怒られること覚悟で歌ってみたんです。

良いじゃないか。
わかっちゃいるけどやめられない。
これぞ、親鸞の教えだ。

空前の大ヒット。
本人は、何が受けているんだかさっぱり分からなかった。

本人の違和感をよそに、青島幸男と萩原哲晶のコンビで、次々ヒットが生まれていく。

やっぱり私は、日本アバウト党の党首をやっているもので
党のテーマソング、「だまって俺についてこい」

♪かねのないやつぁ 俺んとこへ来い
俺もないけど 心配すんな
見ろよ 青い空 白い雲
その内なんとか なるだろう

植木はプライベートはいたって真面目で
作られたイメージとのギャップに悩んだと言うが
もともと、二面性を持っていたということだと思う
作ったキャラクターで、あんな笑い方出来る訳がない。

さらに、その「イメージ」をさらに大きくする企画が持ち上がる

今度、君を主役に映画を撮ろうと思っているんだ

ほう、どういった

タイトルはね

続きはシリーズの次回

[人物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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