[龍馬と女性]平井加尾への謎の手紙

少し前に千住をウォーキングするときに見つけた、千葉さなの灸治療院跡地
改めて書きますね、と言っておりましたので、書くことにします。

「龍馬が惚れた女たち」という本を読みました。
龍馬に関わる4人の女性

龍馬と女性、という小さなシリーズと致しましょう

まずは、平井加尾
あれれ、千葉さなじゃないの?

失礼しました。千葉さなは二人目ね

平井加尾
平井加尾は龍馬の初恋の相手
龍馬伝では、広末涼子が演じていましたね

本当はこんな顔

龍馬の友達の平井収二郎の妹
藩主山内容堂の妹が、三条実美の兄公睦(きんむつ)に嫁いだときに
お付き役として京都に滞在した事がある

龍馬が剣術修行のため江戸へ行くと
恋どころじゃないって感じになり
一時帰郷したときも、加尾のところには会いに行かず
藩でも指折りの知識人、河田小龍を訪ねている

手紙
龍馬が江戸にいて、加尾が京都にいたとき、
加尾に対して謎の手紙を出している

現代語に直すとこんな感じ

まずはお元気のことと存じます。天下の時勢が切迫してきましたので
一、高マチ袴、
一、ブッサキ羽織、
一、宗十郎頭巾、
ほかに細身の大小の刀一つずつをご用意いただきたく思います。
9月13日 坂本龍馬
平井かほどの

これが何を意味するか、とても不思議
「高マチ袴」「ブッサキ羽織」「宗十郎頭巾」はいずれも男性用の服
自分が着る前提で準備しておいてね
という事なのだろうか
刀を「細身の」と指定しているので
ひょっとして、加尾がそれらで男性のように変装して何かをして欲しいと言うことだったかも

そういった事から、加尾を題材に「龍馬の恋人 維新の女密偵」という小説が書かれたりもしている
真実は分からない

そのあと、加尾は依頼に応じるため苦労している
刀が準備できるまで結構大変だったようだ

でも、翌年龍馬が土佐を脱藩すると
結局は用意したものは使われる事はなかった
ずっと待ちぼうけ

脱藩のあと、お兄さんの収二郎から加尾に手紙が送られている
龍馬が会いに行くかも知れないが
軽々しく会わないように、との内容

加尾の気持ちにも少し変化が出たかも知れない

兄、収二郎は土佐勤王党のナンバーツー
京都で青蓮宮から藩改革の令旨(りょうじ)をもらう
藩主山内容堂の知れるところとなり大激怒
切腹をさせられる

その事について、龍馬から、姉乙女への手紙で
平井収二郎の事はむごいむごい
妹加尾の嘆きはいかばかりか
加尾のこと、まだ少しは気遣いもする

「まだ少しは」ってそういう感じになっちゃっているのね

結局、江戸で新たな恋人が出来
龍馬がお姉さんの乙女宛に書いた手紙の中では
千葉佐那に比べ加尾は顔が少し劣る、と引き合いに出されている

でも、大丈夫
西山直次郎を婿に迎えた。

引きずってなんていられないわ

夫はなかなかのやり手で
維新後、新政府の要職を歴任し
最終的に警視総監までつとめる

さらに、娘の三千代に婿を迎えて、平井姓を名乗らせて
平井復活

[人物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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