池袋から庭園三昧。その1(肥後細川庭園)

ゴールデンウィークも後半戦。
お出かけ、お出かけ

六義園良かったなあ
こうなったら、庭園でたたみかけるしかあるまい。
地図
池袋から
「江戸東京の庭園散歩」という本で、物色

新江戸川公園というのが良さそうだぞ

どこから行くかな
目白が最寄りの駅っぽいけど、ちょっとありそう。
どうせちょっと長めに歩くんだったら池袋から歩いちゃえ。

途中、雑司ヶ谷の鬼子母神にも寄りました。
都電荒川線も写真におさめてね
ちょっと出るのが遅かったから
もうお昼の時間
先に食べちゃお
おしゃれなカレー屋さんの「シエル」ってとこ


美味しかったなあ
食べたことない味
カレーに間違いなく、それなりに辛いんだけど
まるでチョコレートを食べているような感覚

目白台運動公園というのを経て

肥後細川庭園
新江戸川公園は、今、肥後細川庭園と名前が変わっているそうです。
肥後細川家の下屋敷だったところ。

ここは、庭園だけじゃなく、建物も入れます。
松聲閣(しょうせいかく)と言うんだけど、
細川家の学問所として使われていたらしい。

最近では、細川家の住宅にも使われたりしたんだけど
去年、リニューアルして一般開放
リニューアルオープンの式典には、
一時期そこに住んでいたことがあるという
細川護煕元首相も参列してテープカット。

出来たばかりなので、とても綺麗でした。
2階は庭園の展望所になっています。

そこから見た庭園です。

一時は荒廃した庭園ですが

江戸時代に書かれたこの絵の通りに再現
先ほどの写真の風景になります

庭園
ひとつの特徴は、後に西洋の「芝生」という考え方も取り入れ
見事にマッチさせているところ

実によく手入れの行き届いている庭園でした。

東京の庭園について書いた本で
「谷津」という地形を利用しているところに名園がある、と書いてあったけど
ここはその典型でしょう。

一方が高く一方が低い
その自然の高低差を利用
緑がどどっと迫ってくるように展開します。

高い方の山側に行ってみると
山歩きの楽しさを存分に味わえます

そういう地形だと湧き水に恵まれるので
回遊式池泉庭園には持ってこい
滝だって作れちゃいます。


えっ、このちょろちょろ?
って言ってはいけません
敢えて押さえ気味にしていると理解しましょう。

池の周りには、実に見事な松や灯篭の数々
このタイプの雪見灯篭は江戸の大名庭園でしばしば登場するんですが
庭園の名手、小堀遠州さんの発案のもの
当時大流行のいわゆるブランド品です。

十三重塔は、庭園には魅力的な逸品

ここの石組はかなり独特ですね

池は橋で渡されて三つに分かれるんですが
一番奥の池は、東京都で唯一、じゅんさいが取れるらしい。

植物が豊富で
熊本で独自に品種改良した肥後六花というのがあるんだけど
庭園の中の随所に散りばめられています
時期的にどれも難しかったんですが
6月の筈の肥後花菖蒲は綺麗に咲いていました。

永青文庫
山側に行った通用門の先に、永青文庫というのがあります。
細川家に伝わるお宝が展示してあるらしい
これは楽しみです。

その前にあったのが洞門
やったぁ、今朝本で読んだばかり
中国の庭園の考え方「閉じて開く」
わざわざ一旦見えにくくして、期待させ
バッと視界を開けて感動
その一例がこの洞門です。

永青文庫に入りました。

あっ
有料なんですか?
それじゃあ、結構です。

松聲閣も庭園も無料だったんですけどね
1000円はちと高い。
とても雰囲気のある外観だけを楽しませていただきました。

講談社野間記念館
これも有料でした。
とても綺麗なお庭だけ外から見て楽しませていただきました。

カトリック東京カテドラル関口教会
あっ、あれに見えるはひょっとして、カテドラル教会
その中にある、東京カテドラル聖マリア大聖堂は
東京のウォーキングの世界ではちょっと有名
行ってみましょう。

うわああああ
写真では伝わりづらいですが、
あまりの大きさの大迫力に圧倒されます。

建物や塔や
ど迫力
大阪万博のソ連館かっ


まだまだ続くのですが
長くなりましたので、一旦区切りますね
続きはのちほど

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

肥後花菖蒲

六義園は和歌のテーマパーク。その2

昨日は六義園の前半でした
六義園は和歌のテーマパーク。その1

吹上の松

この松は園内で、99%柳沢吉保時代からずっとここにいる松です

不知汐路
⑨不知汐路(しらぬしほぢ)
わかのうらやしらぬしほぢにこぎいでて身にあまるまで月を見るかな
(和歌の浦のどこに流れていくかわからない汐路に漕ぎ出でて、自分にとって十分過ぎるほど、月を眺めようか)
藤原光俊朝臣 続古今

しらぬしほぢを通っていくと、そこは中国
ここから見た山が
安倍仲麻呂の
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

ようやく百人一首が出て参りました。
遣唐使で中国に行った、安倍仲麻呂がようやくもうすぐ帰れるという時に
故郷を懐かしんだ歌

あの月は、日本の月と一緒なんだなあ

六義園って漢詩の6種類のこと
「風」「賦」「比」「興」「雅」「頌」
これは、そのまま和歌の種類にも当てはまるんですよ
と言ったのが、紀貫之(きのつらゆき)
そえ歌・かぞえ歌・なずらえ歌・たとえ歌・ただごと歌・いわい歌。
六種(むくさ)と言います。

柳沢吉保も中国と日本の歌の道は一緒と言いたかったので
中国から見た、日本と同じ月

中国ゾーンでは、今は枯れちゃっていますが、蓮池
蓮を見ながら、安倍仲麻呂とその友達、李白が酒をくみかわした。
出ましたよ、蓮池
極楽浄土、浄土式庭園ですね

秋には見事な紅葉になるこの場所

中国の王子猷という人が
雪の積もった月夜の日に、
一人で見てるのももったいないなあ
友達んちで酒でも飲むかな

舟を繰り出した。
家の前まで行って

やっぱりやーめた

帰ってきちゃった

なんで?

興が乗ったから行ったが
興が乗らなくなったから、帰ってきただけのこと

衣通姬
⑩蛛道(ささがにのみち)
衣通姬(そとおりひめ) 古今
わがせこが来べきよひなりさゝがにの蜘蛛のふるまひかねてしるしも
(今宵はいとしいあのおかたが来てくれそうだわ。縁起の良い(ささがにの)クモがいたんですから)

細くて長い蜘蛛の糸のような道です。

衣通姬は神様です。
和歌の神様。
絶世の美女でした。あまりにも美しく、着ていた衣を通して輝いて見えるほど。
かぐやひめみたいですね。
六義園は、この和歌の神様を祀っている神社のような役割も担っています。

藤代峠
藤代峠(ふじしろとうげ)
僧正行意 続後撰
ふぢしろのみさかをこえて見わたせばうすみもやらぬ吹上の浜

和歌山の藤白峠を模しています。
山の手線内で2番目に高い山。(一番は戸山公園の富士山)

見事な眺めです。

ツツジの時期は、この下がツツジで満開になる筈ですが、
惜しい!若干時期が遅かった。

やっぱり、柳沢吉保は大したもんです。
公園内に山作る場合は例外なく富士山だったんですけどね
富士山外しますか
しかも、藤白峠って、こりゃまたえらいものを持ってきました。

孝徳天皇の皇子として生まれながら政争に巻き込まれ、処刑された有間皇子
その処刑の場所なんですね。

謀反をおこすことをそそのかされて、ばれちゃって
中大兄皇子、後の天智天皇に処刑されちゃうんですね。
19歳です

処刑の前に詠んだ歌です。

家にあれば 笥(け)に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る
(家にいれば器に盛って神様に供えるご飯を、こういう旅だから椎の葉に盛ることだ)

渡月橋(とげつきょう)
後堀河天皇 新勅撰
わかのうらあし辺のたづのなくこゑに夜わたる月のかげぞひさしき
(和哥の浦の蘆辺にいる鶴の鳴く声がして、夜の間に渡ってゆく月の光が寂しく照り続けている)

宿月湾(つきやどるわだ)
源親長朝臣 新千載
玉津島やどかる月の影ながらよせくる浪の秋のしほ風

奥の橋が渡月橋で、手前のところが宿月湾

ここも、藤代峠同様、最も有名ところを外してきます。
この渡月橋は京都の渡月橋じゃないんです。

和歌の浦で詠まれた歌に従って、そこに渡月橋という名前の橋がある訳じゃないけど
情景として、月が渡る橋としての渡月橋

京都の渡月橋って川面に映る月影が、橋を横切って反対側に渡る。
六義園の渡月橋の場合、中秋の名月の時、宿月湾に渡月橋の影が映るんだけど
その上を月が移動していく
こういう事ね

見てみたいなあ。

おでかけマップ
[庭園]シリーズはこちら(少し下げてね)

カタバミ

花カレンダー始めました

花カレンダー(4月)

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[4月] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 

【4月】
4/1 ソメイヨシノ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
やっぱり、花カレンダーの一発目はこれでなきゃ

4/2 ナノハナ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
小金井公園で咲き誇っていました。

4/2 ハナニラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
綺麗な六つ星形

4/3 ユキヤナギ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
この時期、あちこちで見かけます。歌舞伎みたい

4/4 ナガミヒナゲシ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
急激に増えていっています。雑草の新興勢力

■清明
4/5 ハナカイドウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
さくら?って思ったらハナカイドウ

4/6 ライラック ページの先頭へ 年間カレンダーへ
街路樹でその美しさにより一際目を引きます。

4/6 チューリップ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
日本人は子供の頃、ここから始まりますよね。さーいーたー、さーいーたー

4/6 ハルジオン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これもまあ、あっちこっちで見ます。

4/6 プラムラジュリアン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
プラムラジュリアンですよ。なんて高貴な名前なんでしょう。

4/7 ハナズオウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
とても目立つ花です。

4/8 シャガ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
一目見たら忘れられない花の形。お釈迦様もビックリ

4/9 シクラメン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
♪うすべにいろの~

4/10 ハナミズキ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
♪はなみずーきー。大気汚染に強いから、街路樹で引っ張りだこ。花びらのはしっこが特徴ね

4/10 オステオスペルマム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
派手派手ー。オステオスペルマムだっ、これでもくらえっ

4/11 タンポポ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
出たっ。春と言えば、これがないと話が始まりませんね

4/11 ドウダンツツジ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これがまさかツツジだとは。ちっちゃくて可愛いけど、いっぱい咲いていると圧巻。

4/11 アリッサム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花壇では名脇役。ちっちゃくて可愛い。

4/11 ヒメツルソバ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
崖が一面覆われていました

4/11 黄モッコウバラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
上品な黄色。花びらいっぱいでお得。

4/11 アカバナトキワマンサク ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ビックリ。これはほうきかモップか

4/12 シンビジウム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
立派です。高貴です。

4/12 ゼラニウム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
この形に似た花は町中に溢れているので見分けるのが大変。葉っぱが特徴的かな

4/12 イモカタバミ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
雑草で小さな花。とても可愛い。

4/13 パンジー ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花壇の主役。

4/13 マーガレット ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花占いに使える花。この基本型を見れば、まず、マーガレットかな?から始まる。

4/13 アカバナユウゲショウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
雑草の小さい花の中で、一際美しい。

4/13 ペラルゴニウム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
この辺の見極めがかなり難しい。

4/13 ヤマブキ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
山吹色の山吹ですね。太田道灌の山吹伝説の山吹。

4/13 カランコエ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
カランコエは、葉っぱで見極める

4/14 シャクナゲ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花がこんな形にまとまっていればシャクナゲ

4/14 君子蘭 ページの先頭へ 年間カレンダーへ
やっぱりランとくれば立派ですね。君子ですからさらに立派

4/14 源平トキワマンサク ページの先頭へ 年間カレンダーへ
出ましたっ。トキワマンサクシリーズ。何これーっと思わず声が出ます。

4/15 セキチク ページの先頭へ 年間カレンダーへ
なでしこの一種。ギザギザが愛らしい。三回呼ぶと楽しくなります。

4/16 矢車草 ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これほど、ぴったりの命名もなかなかないですね。

4/16 ツリガネスイセン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
綺麗な釣り鐘です。

4/17 ヒデンス ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花びらが二割増。

4/18 ロベリア ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ここにブルーの蝶々が止まったらなんて素敵

4/19 マリーゴールド ページの先頭へ 年間カレンダーへ
人が見ていないところではタンゴ踊ってますね

4/19 オルラヤ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ちっちゃな花を囲んで大きな花が踊っている感じ

4/19 ガザニア ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花びらが丸まって尖っているとガザニア

4/19 キンギョソウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これも良く見ます。飛び立て金魚!

4/20 ツツジ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
出ましたよ。ツツジ。この時期の花の主役。

4/21 ユーフォルビア・ゴールデンレインボー ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花か葉っぱか迷いました。まあちっちゃい

4/22 ビオラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
本当はパンジーと同じものなんだけど、5cm以上がパンジー、5cm未満をビオラと呼んでいます。

4/23 スズラン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
チリンチリン。

4/24 サクラソウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これも町中で良く見かけます

4/25 レンギョウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
かっこいい名前ですね

4/25 ボンサマーガレット ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ボンサって感じしますね。こうなると、花占いは大変。

4/26 シャリンバイ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
バイってぐらいだから梅と関係あるのかと思ったらあまりないらしい。

4/27 イベリス ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ボール状に咲いていました。

4/27 デージー ページの先頭へ 年間カレンダーへ
デージーも基本型。大きく言うと菊の仲間なので、日本で言う〇〇菊みたいな感じらしい。

4/28 スーパーデージー ページの先頭へ 年間カレンダーへ
うちのセキセイインコ、シャケちゃんのお墓に植えてあげました。

4/28 ネモフィラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
新宿中央公園に咲いていました。何とも個性的な色合い

4/28 ハハコグサ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
この状態でもう花。何と春の七草の一員。春ベストセブンですね。ちなみにチチコグサっていうのもあります。

4/29 フリージア ページの先頭へ 年間カレンダーへ
これまた立派な花。

4/30 シラン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
この花、何ていう花? 知らん。

六義園は和歌のテーマパーク。その1

ゴールデンウィークです。
お出かけしなきゃ

とはいえ、今日はくうちゃんの健康診断の予約を入れています。
シャケちゃんの急死の原因が分かっていませんので
病気がくうちゃんに移っているかも知れませんからね。
(結果は良好でした)

3時には出かけないといけないので
いつものような、ウォーキングコースとしては無理
一ヵ所だけに絞ろう

とすると、
庭園シリーズの実践編として早いうちにやりたかった
六義園(りくぎえん)しかなかろう

その前に
六義園は駒込

ちゅうことは、江戸の理系力で調べたあの伊藤伊兵衛の染井村
染井吉野の発祥の地ですね
ソメイヨシノを作った男は伊藤伊兵衛?
染井吉野記念公園がある筈
確認しておきましょう

駅前すぐでした

およっ
これは

染井吉野発祥の地バージョンの郵便差出箱13号じゃありませんか
嬉しいねえ
こういう企画どんどんやって下さいね、日本郵便さん

六義園
六義園は誰が作ったかというと柳沢吉保
柳沢吉保ファンとしては、もうそれだけで震えちゃいますね
[徳川名参謀]5 綱吉→柳沢吉保

六義園ってりくぎえんとは、普通読めませんね
超文化人の柳沢吉保ならでは。
漢詩から来ております。

ここは、和歌のテーマパークになっています。
なぜ、漢詩が和歌なのかはのちほど。

柳沢吉保
庭園
和歌
ツツジ

でーこんとしては、よだれが出てしまいます。

さあ、都立9庭園ですので、11時と2時にボランティアガイドさんが案内してくれる筈。
都立9庭園は、ボランティアガイドさんの解説を絶対聞くべしというのは経験済みですので
11時に間に合うように、急げっ

ガイドさん
ちょうど間に合いました。
いつものように、常にガイドさんに一番近い位置を確保しつつ回りました。
今回も、ガイドさんからじゃないと絶対聞けない情報をいっぱい聞けましたよ。

最初にこういう「和歌のしをり」をもらえます。

和歌のテーマパークのガイド本ということですね
とてもラッキーです。

本当は八十八境といって、八十八箇所八十八首の歌がある筈ですが
何と言っても200年以上の時が流れているので
今、和歌と明らかに結び付くのは、十首余り
十分です。

和歌の浦
①和歌の浦
山部赤人 万葉
和哥の浦に潮満ち来れば潟(かた)をなみ葦辺をさして鶴(たづ)鳴き渡る
(若の浦に潮が満ちてくると干潟が無くなるので、
葦の生えている岸辺に向かって、鶴が鳴きながら飛んで行くことよ。)

山部赤人ですね
百人一首でちょうど取り上げたばかり
[百人一首]4 田子の浦に
ああ、嬉しい

③玉笹(たまざさ)
信実朝臣
いもせ山なかにおひたるたまざさの一夜のヘだてさもぞ露けき
(妹山と背山の間にある玉笹によって男女の仲が隔てられ、逢えぬつらさに涙が流れることよ)

和歌山の妹背山という山があるんですね
妹は女性のこと、背は男性のこと
真ん中に笹の形をした岩がありますね。それが玉笹
その向かって左側が妹山で右側が背山

これは池の中の中の島
神仙思想ですね
不老不死の庭園
池の中に、もうひとつ、ありましたよ。
蓬莱山

不老不死ですね
かっこいい石です。

この調子で紹介していくと長くなりすぎるので、歌の解説はごく代表的なものだけにしますね

⑤指南岡(しるべのをか)
紀淑氏朝臣 新千載
尋行く和歌のうら路のはま千鳥跡ある方に道しるべせよ

あちこちにこういう石柱がたっています。
ここの景色が八十八境ですよ、対応する和歌がありますよって印。

石組
石組お楽しみゾーンに入って参りました
こんなまっ平らな土地でよく滝を作りました。

やり水は玉川上水の支流の千川上水らしいです。

何と言っても見処は水分け石
上から来た水を三つに分ける

稲作の国なので、水を関係者に均等に分けるというのはとても重要なこと
公正な政治を行うという意味も込められています。

石組の中で一世を風靡した鯉魚石(りぎょせき)にも通じます。
この辺りの石組の話はまた改めてしますね。

そして、何とも目を引くのが、ワニのようなこの石

今は立ち入り禁止で上側から眺められなかったので、どれとどれかは分からなかったのですが
鶴石、亀石もあるそうです。

⑥下折峯(しをりのみね)
西行法師 新古今
吉野山去年(こぞ)のしをりの道かへてまだ見ぬかたの花をたずねん
(吉野山、去年つけておいた道標(みちしるべ)の道とは変えて、まだ見ぬ方の桜の花を訪ねてみよう。)
もう季節が終わったので分かりづらかったのですが
山桜が植えられた、吉野山ゾーンに入りました。
そこに「しをりのみね」と書かれた石柱

さすがは西行法師です。
私はこの歌が一番気に入りました。

西行さん、月と花の西行さんだけあって
吉野桜は、シーズンに毎年訪れています。
どこに良い桜があるかは分かっているので
木の枝を折って、
ヘンゼルとグレーテルのように、良い桜の場所を他の人も分かるようにしておいてあげる

しをり、って元々そういう意味だったんですね。
知りませんでした。

自分が去年付けたしおりがあるから
そちらに行けば、良い桜があるのは分かっているんだけど
今年は、新しい見所を探すために
違ったところに行ってみよう、という歌。

営業で言うと、新規開拓ってやつですね。

長くなりました。
一旦区切って、残りは明日にいたしましょう。

おでかけマップ
[庭園]シリーズはこちら(少し下げてね)


アリウム

花カレンダー始めました