[人類]6 竹いかだはどうだ

[人類]1 日本人はどこから来たのか
[人類]2 ホモサピエンスの世界大拡散
[人類]3 なぜ海を渡る?考えても分からん。
[人類]4 草の舟が完成
[人類]5 草の舟はどうだ
の続きです。

草の船は失敗
それも、想像以上の失敗

再挑戦へむけて、失敗原因の分析が必要

色々調べて分かったのが、
当日、いつもとは違う潮の流れが起きていた事

改めて実感させられた「海は日によって違う」という事実

今回のチームは失敗だと分かったとき
現代の技術で帰還したが
当時はそんなものはない

完全に失敗すると命はないわけだから
おそらく日常的に海にでている人たちで
海の変化を即座に感じとる力があり
今日はダメだとなったとき、引き返せたのだろう。

やってみて分かったのは、草の船は向かないかもしれないということ
潮の流れに逆らいづらい

第二候補で挑戦だ
さらに、海も、最終目的である台湾から与那国島へのルートに変えることにした。

竹筏
竹は中空で水に浮くので、材料としては申し分ない

竹はいっぱいあるから、簡単に作れるだろう

アミ族の長老に話を聞いて、その考えは全く違っていることが分かった。
彼らの竹筏の製作法は実に丁寧で、
冬におこなう伐採から、前処理、加工、組み立ての工程が終わるまでに数ヵ月かかる
海における1シーズンの漁に持ちこたえる耐久性を与えるための智恵と工夫に満ちていた

とても太い竹を使うのだが
そもそも、3万年前の旧石器人が、石器で竹を切り出すことができるのか
まずはその実験からだった

竹はどんなに太くともシンプルな石器で切り出せる事が証明できた。
大きく前進。

アミ族が竹を縛るのは、籐を使っていた。
トゲだらけの皮を剥げば、籐細工の材料の籐になる
棒きれでものの10秒も叩けば、皮がつるんと剥けて、繊維質が出てくる。

アミ族の筏は絨毯型。沿岸で使うには適しているが、外洋ではスピードが出ない
大きくデザインを変えることにした。


出発準備
海を知り尽くしているアミ族の長たちに、いつ出航すればいいかを訪ねた

明日だ。明日しかない。それを逃せば、当分海が荒れて出られない。

えええっ。そんな急に
殺人的忙しさの一日を、スタッフ全員で助け合いながら奇跡的に間に合わせた。

出航!
目指すは台湾から緑島
目では確認できない。

最終目的は、与那国島だが、
黒潮を越えて見えない島を目指すという意味では、予行演習になる

さあ、どうだったのか
結果は、シリーズの次回ね

[科学]シリーズはこちら(少し下げてね)

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