[首相]32-7 吉田茂。誰にも知られてはならない。

[首相]32 吉田茂。嫌になったらいつでも投げ出す。
[首相]32-2 吉田茂。分かった。ひとりの日本人も、餓死させない
[首相]32-3 吉田茂。耕さないもの認めない
[首相]32-4 吉田茂。初めての選挙
[首相]32-5 吉田茂。あの人とあの人とあの人
[首相]32-6 吉田茂。吉田学校の始まり。
の続きです。

ジョセフ・モレル・ドッジ
総司令部は、アメリカ本国から公使としてジョセフ・モレル・ドッジを招いた
元デトロイト銀行頭取で、アメリカ占領化の西ドイツで通貨政策を断行したつわもの

来るなりいきなり
日本経済はアメリカの援助と国家の補助金と、二本脚の竹馬経済である
この二本の脚を切って、自分の脚で立たない限り、本当の経済再建はあり得ない

いやあ、びっくりしました。
アメリカにも竹馬ってあったんですね
(そっち?)

ドッジラインと呼ばれる

企業への補助金の類いはことごとく廃止
荒療治中の荒療治
日本経済はガタガタ
流血事件がいくつか起きるほどだった

でも、後に経済学者たちの意見は一致している
確かにあの荒療治があったからこそ
その後の日本の高度成長があり得た。
日本の恩人

講和
何とかんとか、ドッジラインも乗りきれそうになってきて
吉田茂の頭の中に、二文字がイメージづくられるようになってきた

講和

占領下の日本が、独り立ちし、各国と講和を図る
吉田は根っからの外交官だから
この最大のテーマを自分の手で成し遂げたいと思った

どうすれば良い

最大の問題は、
軍隊を持たないと憲法で宣言した日本
安全保障をどうするか

議論が交わされる

国連に守ってもらったら?
そんな意見も出たが

吉田の中にはひとつのシナリオができていた。

マッカーサーと吉田が会談した。

池田勇人をアメリカへ送りたい

分かった了解した
だが、あなたの考えているその「目的」は極秘にすること
誰一人に知られてはならない
総司令部内部にもだ

出発は4月15日
他の閣僚誰一人知らない

これは・・・対日講和についての私の覚え書きだ

えっ、ドッジラインに関わる交渉ではなかったのですか

読めば分かる
いや、読むのは後で良い
あくまでも、表向きは、ドッジラインの交渉

私は、これを持って誰と交渉すればよろしいのでしょうか

それがだねえ
わしにも分からんのだ

続きはシリーズの次回

[首相]シリーズはこちら(少し下げてね)

[首相]32-7 吉田茂。誰にも知られてはならない。」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: [首相]32-9 マッカーサー元帥、万歳 | でーこんのあちこちコラム

  2. ピンバック: [首相]32-11 吉田茂。バカヤロー解散 | でーこんのあちこちコラム

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