外交資料館に行って来ました
[外交]2 条約の改正に頑張る外務大臣たち
[外交]3 日清戦争は朝鮮の内乱?
[外交]4 三国干渉から日露戦争へ
[外交]5 日露戦争から第一次世界大戦へ
[外交]6 第二次世界大戦への背景
[外交]7 15年戦争の始まり。満州事変から
[外交]8 ニ・ニ六事件そして日中戦争
[外交]9 第二次世界大戦から太平洋戦争
[外交]10 負けるとしか思えないのになぜ
[外交]11 太平洋戦争が始まって
の続きです
終戦へ向けて
天皇陛下の前で行われる会議を御前会議と言います
1945年、終戦の年の御前会議と、背景になる状況を整理しましょう
6月8日 御前会議 国体護持を前提に戦争継続⇒継戦決定
7月26日 ポツダム宣言発表⇒黙殺
明治時代からあとは、天皇による君主制なので
全て天皇が決めるという建前なんだけど
実際には、天皇は意思決定してはいけない
なぜなら、あとがないから
もし、天皇が下した決定が間違っているとなったら
天皇は辞めなきゃいけない
首相なら責任取って辞めますってことができるけど
天皇は替わりがいないから無理
ってことで、実質的には首相等が決め、天皇はその決定に従って承認するのみ
天皇も分かっているから、実質的口出しはせずにずっと来ていた
ただ、国が崩壊しようとしている
天皇は、戦争をやめたいと思っている
政府や軍部にその意思なし
敗戦なら、天皇は処刑されるだろう
長い長い日本の歴史
世界に類を見ない千年以上続く天皇制が廃止されるかもしれない
一人の天皇が自分の意思で、それを、選択できるのだろうか
葛藤が続く
たたかひの すゑを思へば むなしけれ 人のいのちの いたづらにして
8月6日・9日 原爆投下(広島・長崎)⇒被害甚大
8月9日 ソ連参戦/御前会議
議題:「ポツダム宣言受諾の可否」
意見が真っ二つに割れる。
外務省・政府側(東郷茂徳外相ら):早期降伏を主張。
陸軍側(阿南惟幾陸相ら):国体を守る保証がなければ受諾できない。
結論が出ない
となると、もう今までの原則に従っておれない
天皇陛下の聖断
「もはやこれ以上、国民に苦しみを与えることは忍びない。
一刻も早く戦を止めるべきである。」
身はいかに なるともいくさ とどめけり ただたふれゆく 民をおもひて
8月14日 最終御前会議⇒ポツダム宣言受諾正式決定
たたかひの 終りし秋の 空すみて 世にたへがたき 光をぞ見る
8月15日 玉音放送⇒終戦
やすらけき 世を祈る身は いさなみの 海の如くに ながれゆかむ