[源平]2 八幡太郎義家ここにあり

[源平]1 武士の始まり
の続きです

後三年の役
前回、前九年の役の話をしました。
清原氏が手伝ってくれたので、源頼義と義家は東北の安倍氏に勝利。

義家は、陸奥守に就任します。
東北地区の知事さんってことです。

清原氏は大出世なので、そのまま何事もなければ良かったものの
清原氏の中で内紛を起こしちゃった。
清原真衡、対、家衡・清衡

東北地区なので、義家が
こらこら何してる

平等に仲裁に入れば良かったのかも知れないけど
真衡に肩入れする
家衡・清衡はまずいっ、と逃げ出し降参
結構簡単に解決した、と思ったのに
なんと勝った筈の真衡が病気で急死。
意味ないじゃん

家衡と清衡はすぐに素直に降参してきたんだから、
負けた筈だけど、このふたりに、土地を分け与えよう。

ここで解決すれば良かったんだけど
分け前の多い少ないで、家衡と清衡が喧嘩
義家も巻き込まれて泥沼の戦い。

義家は関東の武士たちに召集をかけて、
事態を収集させるんだけど
かなり長引いたし、
一般市民も虐殺したりの悲惨な戦いだった。

ようやく終わらせ、意気揚々と京都に戻ったら

ちょっと待ってよ
前九年の役の時は、朝廷に歯向かってきたから、制圧せよと命令したけど
今回内輪揉めでしょ
うちとしては決められた年貢さえちゃんと払ってくれれば問題ない訳よ
そもそも、あなたが勝手に戦っている間、年貢が滞ってますけど
それを徴収するのが、陸奥守の役割ですよ

全く評価してもらえなかった上に、お叱りまで受けちゃった。

となると、報奨も無しなので、動員をかけた関東の武士たちに
与えてあげられる報奨がない

そんな訳にはいかないと
義家は身を削って、自分の財産から分け与えた。

結局は失敗だったけど
事情が分かった関東の武士には、大人気になった。

後半生
ここまでは良かった義家
任期を終えて、京都に戻ってからは、苦難の連続

まず、弟義綱との戦い。
義家が東北でぐだぐだやっている間に
義綱は京都で人脈を広げ、出世しちゃった。
堀河天皇の摂政関白を勤めた藤原師実、師通と信頼関係を築いた
実質、河内源氏の族長の座は、義綱となった

あわや、京都の地で、義家・義綱の合戦勃発かという状況。

ところが、関白師通が急死
一気に状況が変わり
白河法皇が強力な力を持つことになる。

そうなると、白河法皇と元々仲が良かった義家が再度浮上して逆転。

義親(よしちか)
折角信頼回復に至った義家なのに
長男の義親がバカな事を繰り返します。

九州各地で人民を殺し金品を奪う。
太宰府の命令にも背く

義家さん、息子を何とかせい

義家は首藤資通を息子の元にやり、京都に連れ戻そうとします。
ところが、資通が義親を諭すどころか、逆に義親といっしょになって朝廷の役人を殺しちゃった。

結局、義親は隠岐の国に流罪、資通は投獄

苦悩のうちに、義家は亡くなります。

その後、流人の隠岐の国の義親が出雲に渡り、反乱を起こします

河内源氏はせっかく義家が頑張ったのに
この義親のために、地に落ちるんです。

その反乱を治めるべく、追討使を任命されたのが
誰あろう、平正盛です。

ここまで、源氏でしたが
一気に歴史は平氏側に移ります。

続きはシリーズの次回ね

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

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