[源平]1 武士の始まり

天皇シリーズでいよいよ後三条天皇になるのですが
ここから、大きく時代が変わっていきます。

天皇家が院政が始まり
藤原氏の摂関政治が大きく様変わりし
源氏が
そして平家が

あの保元の乱へ向けて、怒濤の変化を遂げていくのですが
社会の教科書に出ていた、あの図

四氏全てを理解しないと
さっぱり何なのかが分からない。

ということで
天皇シリーズと並行しながら
源平シリーズというのを始めようと思います。

時代をちょっと戻し、復習から始めます。

源氏と平家
源氏と平氏は天皇の子で跡を継げないものの臣籍降下として始まった

その子孫たちは、人数が増えていったため
中央での仕事だけではなく、地方へも広がっていく。

実権を握っていた藤原氏に取り入って、官位をもらうため躍起になる
それでもあぶれてしまった者たちは
正式なものじゃなくとも、自分や、人を雇ったりで田畑を開発し
経済的に豊かになる方向に走る

これって勝手にやっていること。
律令制度のもとでは、形骸化されているとはいえ、土地は国のもの
返せと言われれば、辛いところがある
考えたのが武力を持つこと
「うるさい、文句があるならかかってこい」、と言える力を持つ。

朝廷からすると厄介者になるかと思いきや
「ある意味便利かも。
うちらを守ってくれたり、謀叛人を退治してくれるなら良いよ」

持ちつ持たれつな感じで発展していくんだけど
「武士」が明確に形作られたのが
平将門の乱だった
平将門の乱
天皇としては61代朱雀天皇の頃

ここは、平氏同士の戦いで、
勝ったのは平貞盛
この貞盛の子供が、平維衡(これひら)
伊勢に拠点を置き、これ以降「伊勢平氏」となります。
この伊勢平氏の直系が平清盛なので
すんなり行ったかと思いきや
維衡以降は、鳴かず飛ばず
没落して影が薄ーくなっておりました。

そんな中で、平氏の中で、またもや謀叛人が出ます。
平忠常が明確に朝廷に反旗を翻した。
天皇としては、68代後一条天皇の頃
武士の反乱を倒すのは別の武士にやらせようというのが朝廷の基本方針
平直方に追討使を命じます。
平忠常がとっても強かったので平直方うまくいきません。

この辺まではずっと平氏の話ですね

朝廷は
選手交替。源頼信!

ここから主役交替です。
源氏の登場
平氏の方は「伊勢平氏」でしたが
頼信の源氏は河内から始まったので「河内源氏」
源頼朝に繋がっていきます。

選手交替したら、あら不思議。
あんなに強かった平忠常が戦いもしないうちに、源頼信に降参

実は、もともと平忠常は源頼信の部下だった。

源平合戦という言い方するから、
源氏と平氏という大きなグループがあって、反目しあっていたようなイメージがあるけど
そんなのはずいぶん後
この頃は、ごちゃ混ぜなので
平氏の上司が源氏というのも、その逆も全然あり得ます。

お世話になった頼さん相手に戦うなんてとんでもございませーん。

平直方は面目丸潰れ
考えた次の策
親戚になっちゃおう作戦
なんと、源頼信の息子頼義を娘の婿として迎えた。
これで仲良し
直方が持っていた鎌倉の所領も
どうぞ自由にお使いください。
ここから、源氏と鎌倉の繋がりが始まります。

それで生まれたのが源義家
あの八幡太郎義家です。

ちゅうことは、義家は、源氏と平氏のあいの子
ゴールデンハーフでございます。

前九年の役という東北での反乱が起きた。
天皇としては、70代後冷泉天皇の頃
源頼義に追討使をやらせてみよう。

反乱した安倍氏がとっても強かったので大苦戦。
12年もかかります。

義家も大きくなってきてお手伝い。
弓の名手で大活躍。

両者疲れはてている時
出羽の国の有力武士、清原氏に応援を頼む

しゃあないなあ
手伝うたろ

はい、勝利

清原氏は大出世

本当は清原氏のお陰なんだけど
頼義や義家も頑張ったんじゃないの、とちょっと出世

特に義家は、出羽守(でわのかみ)という今の知事さんにあたる役職に付けた。
出世としてはちょっとだけど、大きかったのは人気
義家は性格が良かったんでしょうね
各地の武士たちから、ヒーロー扱いされる。

「武士の棟梁」という言い方をするんだけど
リーダーみたいな感じ
追討使とかに任ぜられると、一人じゃ無理だから
各地の武士たちに、手伝ってよ、と言って回る
どっちに味方が多く集まるかが勝負の分かれ目
自民党の総裁選みたいですね

東京をウォーキングしていると
いかに義家が人気あったか良く分かります。
義家ゆかりの地の多いこと多いこと

ここまでで、復習しつつ、天皇シリーズに追い付きました。
このあと、72代白河天皇の時に、後三年の役というのが起き
さらにそのあと、せっかく人気あった義家なのに
その息子がおバカさんで
再度、平氏の方が盛り返します。

その辺り、天皇シリーズの白河天皇の前にね

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

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