[源平]8 神戸に都を?

[源平]1 武士の始まり
[源平]2 八幡太郎義家ここにあり
[源平]3 どっちにつこうかプレゼント大作戦
[源平]4 保元の乱(源平編)
[源平]5 平治の乱
[源平]6 平清盛快進撃
[源平]7 平清盛。おごれるものは
の続きです。

以仁王(もちひとおう)
後白河法皇の第三皇子、高倉天皇からすると異母兄に、以仁王(もちひとおう)という人がいます。
普通、天皇の息子は〇〇親王という言い方をしますが
この人は単に王だけ

二条天皇亡きあと、有力な皇位継承候補だったんだけど
逆にそれが建春門院に警戒されて、親王宣下すらしてもらえなかったから

平治の乱以降、源氏は壊滅的なんですが
唯一京都で活動できている源頼政が以仁王を訪ねます。

一緒に謀反起こしません?

渡りに船
よっしゃ、我こそが天皇ぞ
すみませんけど、全国の源氏に手紙出してもらって良いですか
「結集せよ」

清盛はすぐに察知
以仁王だぁ?10年早いわ
頼政で十分じゃ

なんと追討使に源頼政を指名
頼政が加担しているって知らなかったんです。
頼政この時77歳。
そんなおじいちゃんが、謀反に加担しているなんて、夢にも思わなかった。

頼政は以仁王と奈良に向かった。

なんであいつが以仁王と
さては謀ったな

平家の大軍が追いかける

ドドドドドッ

ひぇーーーっ

一巻の終わり

ぐはははは
わしに逆らう奴は容赦しない

ただ、この時すでに全国の源氏に、手紙が送られていたのを知らない。

福原遷都
勢いづいた清盛
幽閉している後白河法皇や、高倉上皇、安徳天皇を連れて、福原に向かった。

福原は神戸
ここに遷都し、新しい政権を樹立しようという構想

いやあ、神戸が都になったことがあるなんて知りませなんだ。
兵庫県民としては嬉しい限り
JRが三都物語とかキャンペーンやってたけど
神戸は都になっとりゃせんと思っておりました
JRさん申し訳ございません。

とはいえ、福原への遷都は勢いづいちゃっただけで、とっても無計画なもの
どこに皇居を建てるか決まらず右往左往

貴族の手垢の付いた京都はバサッと捨て
一時期隠居していたときに住み慣れた福原で
日宋貿易を推し進め、経済に裏打ちされた都を作ろう

思いは分かるんですが
ちゃんと計画してからじゃなきゃね

結局、都作りをやる余裕がまもなくなくなり
みんなの突き上げをくって、京都に再度都を戻すことにします。
この福原遷都の失敗は、清盛にとって致命的になります。

なぜ都作りの余裕がなくなったのかはお分かりですね
手紙が届いちゃったからです

シリーズの次回は、源頼朝の挙兵です。

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

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