[東京ミステリー]平将門の思い

東京ミステリー、前回は古代でしたが
平安時代まで進めてまいりましょう

将門塚
東京のミステリーと言えばやっぱりここ
でっかいビルばかりの丸の内のオフィス街の中にポツンと残されている異様な場所
平将門の首塚

あれよあれよという間に、関東一円を制し
「新皇」と名乗って、関東一円を京都の中央政権から独立した国とした平将門

その物語は以前詳しく書きましたので、良かったら
[平将門]1 父の死。頼んだぞ。
[平将門]2 桔梗どのにございましょう。
[平将門]3 合戦が始まる
[平将門]4 京の都で裁判。その結果は
[平将門]5 桔梗、無事でいてくれ
[平将門]6 めでたしめでたし、になるはずが。
[平将門]7 俺はそんな事がしたかったのか
[平将門]8 新皇万歳ーっ
[平将門]9 あまりにもあっけなく

京都にあったはずの首が、なぜか江戸に埋められた
一説には、京都からバッタのごとく飛び跳ねながらやって来た
目撃した人はびっくりしたでしょうね

その後ずっと大切に葬られ今に至るのですが
実に多くの都市伝説が語り継がれてきた

何せ一等地中の一等地なので当然潰したい訳ですが
潰そうとした人たちはことごとく謎の死を遂げる

隣接するビルでは首塚を見下ろす方には窓を開けないとか
首塚の方に尻を向けないようなデスク配置にしているとか
まことしやかにあれやこれや

平将門はギラギラした性格ではなく
そそのかされて何だかんだのうちに中央に反逆しちゃったわけで
その人柄から、関東の人たちにとても好かれている

徳川家康って、
太田道灌の作った江戸城もそうですが
それまでにあった江戸のものを尊重し
丁寧に受け継いでいる

言葉をかえると、平将門もうまく利用して
江戸庶民の気持ちをまとめていった

神田明神
怨霊信仰という考え方がある
典型的なのは菅原道真の天神様ですが
怨みを持って死んでいった人を丁寧に祀れば
その力が強大な守護神となる

平将門を江戸城の鬼門にあたる東北の方向に神田明神を作って祀る

裏鬼門の日枝神社とともに、天下祭りとして将軍も見る祭りとして
一年交替で一大イベント

明治になると様相が変わります
明治は尊皇でまとまった政権
その天皇に背いた平将門を祀るとはなんたることぞ
さらに、それを重視していた幕府を倒した訳ですから

とはいえ、完全にぶっつぶす事はしませんでした
やっぱり祟りが恐いからでしょうか
境内に小さな将門神社を作り、祭神としてはそっちに移した

ただ、その後、将門神社は火事で焼け
「臨時に」本殿に平将門も合祀
そのまま現在に至っています

[江戸]シリーズはこちら(少し下げてね)

[東京ミステリー]平将門の思い」への1件のフィードバック

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