万葉植物園を再訪

週末なのでお出掛けしようとは思ったのですが
月末に予定している赤塚コース
まだ、お昼の予約が決まっていませんでしたので、探しに行くことにしました。
赤塚コースの下見の様子はこちら
思い立ったが板橋区
板橋区にくらっくら
板橋区。ぼたんの競演と、水車がギシギシ
板橋区。徳丸槙通り素晴らしすぎます

池袋
ちょっとその前に寄り道
最近読んだ「東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり」に、気になる石仏が。
池袋なので、寄ってみましょう。

確かこの辺なんだけど
水天宮があるぞ
あったぁ

表情が可愛いでしょ
後ろから見たら男根。子孫繁栄ね

万葉植物園
もちろん、折角来たんだから、昼食予約だけじゃなく気になってたところに生きたいなあ
まずは、閉園直前で入った赤塚植物園

特にその中にあった万葉植物園
万葉集にちなんだ植物と、歌を対比させた植物園
令和になって、俄然注目を浴びている筈。
ミーハーな私としては、流行についていきませんとね。

例えば、こんな風に、万葉集の歌が書いてあります。

歌の現代語訳が書いていないという残念さがあるので
とりあえず、写真を全部撮る
そして後で、ネットとかで歌の意味を調べようという段取りでございます。

百人一首シリーズをコンプリートしましたので
歌の意味を調べるのがとっても楽しいのは経験済み

やっぱり知っている人はテンション上がりますので
百人一首の作者とダブっている人
結果的に言うと、
持統天皇
柿本人麻呂
山部赤人
大伴家持

そして何と言っても、令和の産みの親、大伴旅人
大伴家持は結構いっぱいあったんだけど
肝心の大伴旅人が無い。

そんなバカな。
今、令和の大伴旅人になんで乗っかんないの?

あったぁ

最後の最後の出口のところ

なるほど
ということは、入り口入ってすぐにあった訳ね
失礼しました。

万葉植物園を出て、メインの植物園の方に戻って参りました。

この中に、日本庭園のアイテムを紹介したコーナー
前回も話しましたので、今日はひとつだけ

龍安寺型水鉢って書いてありますね
茶室の横に置かれて手を洗う、蹲踞(つくばい)と言われるもの。
はいつくばる、のつくばい
低いところに置いてあるため、どんな身分の人も自然とお辞儀をして頭を下げるという意味があります。

漢字らしきものが書いてあります。
何て書いてあるでしょう。
Qさまクイズみたいです

真ん中の四角を口と考えて下さい。
上から右回りに読むと、
吾唯足知(われただ足るを知る)
と読めます。

龍安寺にあるという事に意味があるんです。

龍安寺と言えば枯山水の庭園です。

さて、またクイズ
石は何個置いてあるでしょう。

答えを先に言っちゃうと15個なんですが
どの角度から見ても、14個しか見えない。

15って、7と5と3を足して15個だから、完全という意味になります。
どこから見ても、完全な筈のものが完全ではない
これいかに

自分の人生に照らしてどうとらえるのかとか
そんなことを考えつつ、庭を眺めて座禅を組み、自分なりの答えを見つけるかも知れません。

その後です。
建物を挟んだ向かいにこの蹲踞
吾唯足知(われただ足るを知る)

えっ、足りていると?

そういう流れの中での蹲踞なんです。

植物園の入口に来ました。
パンフレットが色々置いてあったのでチェック

あっ
良い本を見つけました。
しかも、700円が350円に値下げしたと書いてあります。

これ下さい!

校長先生が書いた本なので分かりやすいですよ

そうなんですか
どこの学校ですか?

板橋区の小学校です。
元は理科の先生でとても熱心な先生だったらしいですよ。
最近、令和になって急にお客さんが増えましたよ

やっぱりそうでしたか。

中身はこんな感じ

おおおっ、これは。
さっき写真を全部撮ってくる必要なかったんじゃないのか

結論的に言うと、実物の前の歌の看板と
この本と微妙に違うものもあるので、両方必要。

例えば、大伴旅人だと、さっきの看板と違う歌が2つ出ています。

帰ってきて、ネットや、買ってあった万葉集植物散歩図鑑とかで調べました。

万葉集って歌が約4500首も載っているので
70首だけ載っている万葉集植物散歩図鑑とは、なかなかマッチしません。

まずは、大伴旅人の3つの歌から紹介しましょう

わすれ草(くさ) わが紐(ひも)に付く 香具(かぐ)山の
故(ふ)りにし里(さと)を 忘れむがため

わすれ草を私は紐に付けているよ。香具山の見える懐かしい故郷を忘れるために

ここでいうわすれ草っていうのは、のかんぞう
今は咲いていなかったんだけど、咲いているとこういう花

大伴旅人は年とってから、京都の第一線からは外れちゃって
太宰府にとばされる。
愛妻と一緒に赴任。
そのあと、愛妻が太宰府の地で死亡
ある程度の期間経った後、京都に戻れる
という経緯を辿ります。

わすれ草を身につけて、一生懸命京都の事を忘れようとしているよ、という
ちょっと女々しいと言えば女々しい歌。
ひょっとしたら、奥さんの事も含んでの事かも知れません。

次に本に出ていた方の歌

吾妹子(わぎもこ)が 見し鞆(とも)の浦の むろの木は
常世(とこよ)にあれど 見し人そなき

私の妻が見た鞆の浦のむろの木は永遠にあるけれど一緒に見た妻はもういないよ

京都に戻ることが出来たときの歌
行きがけは、妻と一緒に見た木なのに
今度は一人で見ることになってしまったなあ、という歌


いよいよ、ズバリ、令和が引用された場所のすぐ後ろの歌

わが園(その)に 梅の花散る ひさかたの
天(あめ)より雪の 流れ来るかも

わが家の庭に梅の花が散る。はるか遠い天より雪が流れて来るよ。

梅の花が散る花びらの様子を、雪が降る様子に例えた歌。
その後、歌の世界では、桜や梅の散る様子を雪に例えることは
とてもオーソドックスになりますが
その原型とも言える歌です。

ウォーキングはもう少し続けたので、残りは明日書きますね

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

万葉植物園を再訪」への2件のフィードバック

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